高速スライダー
コウソクスライダー
ストレートに近い球速で鋭く変化するスライダー
解説
意味
高速スライダーとは、通常のスライダーよりも速い球速(140km/h前後)で鋭く変化するスライダーのことです。ストレートとの球速差がわずか5-10km/h程度しかなく、打者がストレートと見間違えるほどの速さで鋭く曲がるため、非常に打ちにくい球種です。
詳しい解説
高速スライダーはストレートの握りに近い状態から、リリース時にわずかに手首を切る(横に回転をかける)ことで投げます。通常のスライダーが横に大きく曲がるのに対し、高速スライダーは変化量こそ小さいものの、その分スピードがあるため打者の反応時間が短くなります。ストレートと思って振り始めた打者の手元で鋭く曲がるため、空振りやファウルを量産できます。近年のデータ分析では、変化量よりも球速と変化のキレの組み合わせが重要とされています。
使い方のポイント
高速スライダーは空振りを取る決め球として最強クラスの威力を発揮します。ストレートとの球速差が小さいため、打者はストレートのタイミングで振り始めますが、鋭い変化でバットの芯を外されます。特に同じ腕の向きの打者(右投手対右打者)に対して外角に逃げる高速スライダーは絶大な効果があります。カウント球としても決め球としても使える万能な球種です。
豆知識
伊藤智仁の高速スライダーはプロ野球史上最高の変化球の一つと言われています。1993年のルーキーイヤーに驚異的な成績を残しましたが、肩の故障もあり短命に終わりました。メジャーリーグではランディ・ジョンソンの高速スライダーが有名で、左打者が恐怖を感じるほどの威力でした。
関連用語
クイズ
高速スライダーのストレートとの球速差は?